特別交付税の分析その2

分析その2と思っていたが、「先行研究」をみつけちゃったので中断。
湯之上英雄「特別交付税における官僚の影響に関する分析」『公共選択の研究』45号、2005年。

一般的に特別交付税が、災害普及など予算時には予期しない案件に対応するといいつつ、官僚=総務省の「恣意」の下にあることは指摘されているが、掲載誌からいって、かなり実証的に検討されているのであろう。もっとも、毎年の官庁資料等から「特別交付税で措置」されている制度を積み上げて、逆算して「恣意」部分を明示したものというより、おそらく配分額を、なにがしかのデータとの相関を回帰分析したものだろう。で、「官僚の影響」って、総務省官僚の出向者の数とか知事が総務省出身者であるとか、なんでしょうね。