プール改修費をプールする

 いささか旧聞に属する話題だが。朝日新聞の記事から。
 「新城市議会の3月定例会が25日に開会し、08年度一般会計補正予算案に対する修正案が提出され、賛成多数で同修正案が可決された。修正は、老朽化で一昨年から休止中の「市民いこいのプール」を改修する費用1億2600万円を認めず、同額を自治体の貯金にあたる財政調整基金に積み増す。」 2009年02月26日の記事から要約。URLはリンク切れ。
 調べてみると、採決は15対13とかなりの接戦。また、もともと当該プールは、利用者減もあり財政難の折から2年前の改修を断念していたこともわかった。それを今になってなぜ? というのは、国の「地域活性化・生活対策臨時交付金」3億円があって、いろいろな事業を行う中に、プール改修1億円余もいれたもの。
 2年前に断念したのに(おそらく市議会でも反対議論もあったのだろう)という議会多数派の筋論もわかるが、お金がついたんだったらプールを再開しよう、という議会少数派の意見のほうが市民的にはもっとものように思う。
 ただ、国からお金が来たんだったら何でもやるのか?、どうせ借金ではないのか?、そもそものプール改修の必然性(費用対効果とか)はあるのか? 財調に貯めて翌年度以降何に使うのか? などについて思いがめぐるわけで、そこをもっと知りたいし議論すべきかな、と思った。