英語の勉強法

やんごとない用があって、懐かしい昔の本だなの整理をする。

「ボートの3人男」と「The three men in the boat」を見つける。
まだまだ紅顔の美少年だったころ、英語の通信添削をやってた。月に1回送られてくる教材には、先月の模範解答や講評みたいなコーナーみたいなのもあって、それが好きだった。英語だけではなく、社会や数学をふくめ全教科載っている。1科目だけ登録すれば、月おくれだけど全科目できるわけで、まあ、効率的だった。
その国語のコーナーで、「ボートの3人男」の文庫版解説が題材になってたわけ。筆者は井上ひさし。「翻訳の楽しさ」のような趣旨の一節が取り上げられていた。そこに、「r」で始める形容詞でひたすら相手を罵倒する、という原文の箇所を、訳者(昨年亡くなった丸谷才一さんね)が、意をそこなわずに「あ行」が尽きるとつぎは「か行」にいくことで、日本語の形容詞を並べることで訳しきったことを解説していた。
さっそく、文庫版と英語版を入手。英語版は3000円くらいしたように思う。で、日本語訳を数ページくらい読んで、該当の英語を読む、てなことをはじめたわけ。井上氏によると、東海道中膝栗毛みたいな肩肘はらないユーモア小説なのでスコッチでもちびちびやりながらゆっくり読もう、てなまとめだったし、難しい構文なんてでてこないし、日本語の訳文が頭にはいっているから、英文がスラスラ読める。
1冊読み終わる頃には、アレルギーはかなり消えていたなあ。

少し長文で、昔をなつかしんでみました。