なぜ、道州制にカギがつくか

地域主権戦略大綱が閣議決定されたので、おそまきながらコメント。
一括交付金については、もうちょっと待ってね(待っていないよ、と呼ぶ者あり)。

第9として、自治体間連携・道州制という項目がある。わずか1ページだけれどもね。
書いてあることは、
1−1、国のかたちは、国と地方が協働してつくっていく。
 →なんのこと? 夫と妻が協働して家庭をつくるのならわかる。夫と妻が協働して夫のかたちをつくる、しかも、妻には離婚の自由がないわけだし。。。。
1−2、補完性の原理
 →いつも思うのだけれど、基礎自治体にできること、できないことを「地域に住む住民自らが責任を持って決める」ことが想定されているんでしょうかねえ。基礎自治体への権限移譲って、拒否する権利はあるの?
1−3、広域連携。
 →都道府県の区域を越える広域の圏域の連携は必要だけれど、「これにより、圏域の諸課題に主体的かつ自主的に対応できる」って、市町村合併のときには、広域連合や一組のしくみは機能しないので合併しかない、って言ってなかったか。

2−1、そして、唐突に「道州制
「さらには、地方や関係各界との幅広い意見交換も行いつつ、地域の自主的判断を尊重しながら、いわゆる「道州制」についての検討を射程に入れていく。」
1−1で、国のかたちは協働してつくっていくんでしたよね。協働って、「意見交換」や「尊重」ということなんでしょうか。
 まあいい。エントリタイトルのように、道州制カギカッコがついている。ふつう、かっこをつけるのは別物ということですから、第28次地方制度調査会で、さんざん意見交換もし、定義もしてあるのに、それとは別物ということなんでしょう。
※ おっと、引用もカッコだったねえ。

2−2、道州制特区について、「広域自治体が自主的に連携した場合には積極的に国の事務・事業の移譲等を進める」ってあなた、「第4 国の出先機関の原則廃止(抜本的な改革)」するんじゃなかったの。まあ、そこには「柔軟な取組み」として過渡的な措置として同様の表現があるので、過渡的な措置なのかな。