荒れた審議会

 某有名ブログから。掲載日は少し前、審議会そのものの開催もだいぶ前なので、トラバはうちません。

 けっこう利害対立の激しい審議会だったようで。数回の会議をへて今回は「論点整理」の会。座長から、「今回の検討会に関する限りは、どうも報告書にまとめられないような気がしておりまして、これはおそらくあり得ないだろうと思っています。皆さん方のご意見はとにかくたくさん出てきました。それは一つひとつ記録が残っております。論点も一応整理され、論点ごとにご意見が並びました。しかし、結論をまとめることは不可能のような感じがしています。」という発言がでる始末。たしかに、それ以前の議事録をみても、今回の議題の前半にあった論点整理の議論をみても、同じ意見の蒸し返しも多く平行線が続いている。
 このような審議会だと座長一任も難しいだろうね。てか、座長自ら報告書はできない、って投げちゃってる。そのとき、座長が、新たな提案をします。
座長:意見がちゃんと出ていますので、この意見を全部汲んでいただいて、これに対してどういう措置をとるかは行政の責任だと思いますので、これについてこれから先は行政に考えてもらいたい。
 一般に、座長と事務局(行政)は進行を事前相談しているでしょうから、予定の発言でしょう。ここで、事務方が、では次回に報告書案をつくりますので、よろしく。と言えば紛糾はしなかったと思う。ところが、事務方は何を考えたのか、パブコメにかける時間が足りませんといって、その場でパブコメ案を提案してしまう。
そこで、事務局の立場でいえば、いわゆるうるさ型の委員が登場。
委員A:そういう(パブコメの)案があるのだったら、その案を今日の会議の冒頭に出してもらって議論すべきだったのではないですか。
委員B(この方もうるさ型):委員としてここに並んでいるのは、案山子ですか。
委員A:ふざけないでほしいという話です。私はこれは憤りを感じます。いまま
で議論したけど、我々(事務局)だけで勝手に決めて、パブコメに出しちゃって決めて、あと最後やってくださいねということです。最後はやらなくたっていいじゃないですか。そんなのはおかしいです。
 その後、ほかの委員が助け舟をだして、じっさいにパブコメに出す前に会議をしよう、ということになって、一段落かとおもいきや、この委員さんは、座長に矛先をむけてしまう。
委員A:いずれにせよ、おかしいですよ。あなたもグルなのではないか、本当に。
座長:ちょっと待ってください。あなたにはまたちゃんと発言のチャンスを与えますから、ちょっと待ってください。いまのお話ですが、あなたが言われたように、どういうふうにやったら(制度を新しく)決めろというお話ですが、期限を考えると、どう考えても無理なのではないですか。
委員A:「どうもありがとうございました。あとは、私たちだけで決めて最後皆さんにご報告します」はおかしくて、たぶん意見がまとまらないにしても、1回ぐらいは検討会でその議論をしてから出さないとおかしいですよ、絶対に。そう思いませんか、座長。
座長:思います。
 うっ、言質をとられちゃった。
委員A:そうしてくださいよ。
座長:座長がするわけにはいかないですが。
委員A:座長は、そのためにいらっしゃるのですから。
座長:そんなことはないです。
 座長も、言質をとられたものの、もういいかげんにしたいと思っているのいかな。そういう気配を察したのか。
委員A:皆さん、そう思いませんか。これだけやってきたわけですから。最後は皆さん違うと思いますよ。荒れるかもしれない。でも、そこも含めて議論した上でパブリックコメントを集めるとか、そういうことではないですか。
委員B:委員Aとは逆の立場だけれども、そのポイントに関してはそのとおりですよ。ちょっと失礼や。
座長:わかりました。ちょっと待ってください。勝手に発言しないでください。私は座長として発言しますから、独り言が大きすぎるのです。
 その後、当たり前のように、次回の検討会で議論することが決まる。
座長:私に提案させてください。おそらく皆さん方は(日程調整の)返事を一生懸命にお書きになっていると思います。できるだけ早く、この検討会をもう1回開いていただく。そのときに、委員が全員出られなくてもそれは仕方がないということでいかがですか。
委員A:せっかく皆さんいらっしゃるのですから、この場で次回いつ検討会ができるかという日を、いますり合わせたらいいのではないですか。
座長:自分で自分の日程がわからない方もかなりいらっしゃると思います。帰って、秘書に聞かないとわからないという人は。
委員A:皆さん手帳もってますよね。(調整)やりましょうよ。
 座長は思わずのってしまって、
座長:では、○○日でどうでしょう。駄目な方は。
 事務局のダメだしを気づいたのか、座長の抵抗がはじまる。
座長:何しろ100人以上の傍聴人が入れるような部屋を用意しなければならないわけです。ですから、その日にそういう部屋が用意できるかどうかということも非常に大きなファクターです。
痺れをきらした事務局:先生方のご意見を聞いていますと、検討会にご参加いただくことに対して強い熱意を感じていますので、日程調整に関しては明日でも明後日でもご予定をお返しいただいて、調整することとします。

予定を30分オーバーしたそうです。