解答

ネタ元は医師のブログ(yosyan)先生の6月15日。
ttp://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110615

出題した先生の模範解答。
『上手に泳ぐためには、泳ぎの上手なものから学ぶべきだ。カエルは、手と足をバランスよく使って泳ぐ。だから、人間もカエルの真似をして手と足をバランスよく使って泳ぐべきだ』
この文章にはいくつかの前提が省略されている。それは一般的にごく当然とされている前提であるが、論理学では常にある前提の元で因果関係を論じるので、如何に自明であるとは言え前提を省略するのは論理的な欠陥を生じる元になる。

隠れた前提1.カエルは泳ぎの上手なものである。
隠れた前提2.人間は上手に泳ぐべきである。
隠れた前提3.真似ることは学ぶ方法の一つである。

人間は上手に泳ぐべきである。上手に泳ぐためには、泳ぎの上手なものから学ぶべきだ。カエルは泳ぎの上手なものである。カエルは、手と足をバランスよく使って泳ぐ。真似ることは学ぶ方法の一つである。だから、人間もカエルの真似をして手と足をバランスよく使って泳ぐべきだ。
(解答終わり)
隠れた前提2の人間は上手に泳ぐべきである、って私自身は思いつきもしませんでした。そのうえで、
隠れた前提4(?)「上手に泳ぐためには、泳ぎの上手なものから学ぶべきだ。」ってホントかよ、って考えてしまいます。