シャウプの呪縛

またの名を、ヨーロッパ地方自治憲章(基礎自治体優先原則)の呪縛という。(←勝手な命名

地方分権はよいものだ。中央集権はイクナイ。
住民に身近なすべての事務を地方自治体、とくに基礎自治体の事務に。中央政府は口だすな。金だけ頂戴。

あるいは、レイヤードケーキ型といってみたり、切り分けといってみたり、中央政府は外交防衛に専念するといってみたり、も、同じような考え方だと思う。

でも、官僚制の弊害であったり、資源の最適配分の歪みといっても、地方自治体であってもおこるよね。地方分権で万事うまくいくとはならないはずだ。オーツの地方分権定理だって、前提条件はあるわけだし。中央集権よりまし、くらいな意味ですよね。

牧瀬先生もそんなこと考えているみたい。

>>国から地方自治体に「分権」という名のもと、権限がおりてきます。けど、「分権」だからといって、すべての権限を地方自治体がもらう必要はあるのでしょうか。
>>「住民福祉の増進」という視点から考えて、「この権限は、国にやってもらったほうがよい」と判断したのならば、その分権に対して「No!」という必要があるのではないでしょうか。
>>また地方自治体にとって必要のない権限は、「No!」ということも大切ではないでしょうか。
>>なんか、最近は、「分権」という名のもとに、すべて地方自治体がもらっちゃう傾向が強いんですが、それって長期的にみると、自らの首を絞めているような気がしてなりません。
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