感動したっ!。

木佐先生(http://tabushi.cocolog-nifty.com/platz/2011/02/no112-6bb3.html)のところで紹介されていた、深〜い話。公務員のためいきさま(http://otsu.cocolog-nifty.com/tameiki/2011/02/post-d834.html)のコメント欄でも少し紹介した。
「ある和解」http://www.j-j-n.com/su_fu/110201/aruwakai.html

下請け業者が、何らかの事情があって仕事の発注を止められた。会社に文句を言ったりしたのでよけいに仕事が回ってこない。仕事をまわさなかった損害賠償ということで本人訴訟。舞台は簡易裁判所。まず、請求にはほとんど理由がない。

しかし、証人質問等をするなかで、裁判官である筆者は、和解をすすめる。
本人には、「あなたは,被告の会社から仕事を切られた,切られたと盛んに法廷でも言っておられましたが,実は,切られたのは仕事じゃなくて,あなたの心,職人としてのプライドだったのではありませんか。」
ここで、まず、一筋。
被告代理人弁護士と人事担当者には、「大根やにんじんじゃないんですから,人の仕事を切れば,血も涙も出ますよ。壊れたおもちゃを捨てるように,人を取り扱っちゃだめでしょう。人を使って仕事をする以上,こういうことにならないようにするには,どうしたらよいか,是非考えてみてください。今回は,いい勉強をしたという意味で,お金を出してもらえませんか。」
ここで、ふた筋め。判決をもらえば勝てたはずの会社側も、和解を受け入れて、えらいと思う。

「訴えてやるっ」がはやりだが、こじれた感情をときほぐす人と人のつながりの大切さを、そして、公務とか公共性のあるべき姿を見た思いがする。